カテゴリー「2005年3月」の記事

3月31日(木曜日)

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 デジカメのホワイトバランスは本来色補正のための機能だけど、大のフィルター好きのオイラはその機能をフィルター代わりに使うことが多い。お気づきの方も 多いと思うけど、特に日陰モードが大好きで、気がつくとWBが日陰に設定されていることが多いんだよね。なんか暖かい感じがしていいんだよなぁ。さて今日 の作品は正反対で、日中にわざとWBを白熱球モードに設定し、全体をブルーでまとめてみた。こんなふうに特急や新幹線など流線型の列車の流し撮りに使う と、シャープな印象の作品になる。銀塩時代はタングステンフイルムに入れ替えて撮影していたもんだけど、デジカメだと一枚ごとにWBを変えるだけでいいか らとっても便利。ただヘッドライトまで青っぽくなってしまうので、ここでは流線型の先頭車同士の連結部を狙った。このように縦位置で低速シャッターの流し 撮りの場合、縦位置用のシャッターボタンがないととても流しづらい。列車を追うカメラの動きが縦方向なのに対し、横位置のシャッターボタンを押す動きは横 方向なので、シャッターを押す瞬間にカメラのパンに微妙なズレが生じちゃうことが多いからだ。そんなわけでこういう難しい条件での撮影ではレリーズをカメ ラ上部にパーマセルテープで固定し、即席の縦位置シャッターボタンを作って撮影している。ほんの些細なことなんだけど、これだけでずいぶん失敗の確率が低 くなるんだ。みなさんもここぞという場合は、試してみてね。

ぺンタックス*istDS FA★80-200ミリF2.8 ED [IF]絞りF22 1/10秒 ISO200相当 WB:白熱球 JPEG★★★(S.ファイン)

 

3月30日(水曜日)

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絵本用に新型通勤電車の試運転を撮影するため、常磐線に行く。3月21日のブログにも書いたけど、絵本用ということで列車が左向きのポイントを探す。列車 の通過時間に順光になりそうなポイントが見つかったけど、げげっ!線路脇に枯れ草がボーボー生えているじゃあーりませんか!このままでは列車に枯れ草がか かってしまうので、写り込む枯れ草をすべて刈ることに。こういう時のために、車にはかならずカマと枝切りハサミは積んでいるので、さっそく作業開始。結局 すべての草を刈るのに30分くらいかかっちゃいました。鉄道写真って意外に重労働でしょ?お目当ての電車は無事撮影できたので、ブログ用に同じ場所で常磐 線の特急「フレッシュひたち」号を撮影。この特急は赤、青、緑、黄色、オレンジのカラフルな車体が特徴だ。撮影した列車は青と赤の編成がつながって走って きたので、車体色の変わり目の部分を思い切り低速シャッターで流した。できるだけ低速シャッターにするためPLフィルターを入れたが、まだ足りない。ND を持っていなかったので、仕方なく持っていたLBB10フィルターを入れ、青くなるのを補正するためWBを日陰に設定した。これでみごと露出を3段落とす ことに成功。カラフルな車体色の残像が交じり合い、幻想的な色合いになった。

ペンタックス*istDS DA16-45ミリF4 ED EL 絞りF22 1/8秒 ISO200相当 PLフィルター+LBB10使用  WB:日陰 JPEG★★★(S.ファイン)

3月29日(火曜日)

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朝目を覚ますと天気予報に反してどんよりした曇り空。絵本用の電車の撮影がたまっているのでこの曇りは痛い!うぐぐ。たまに気まぐれな太陽が顔を出すが、 どうもすっきりと晴れそうにない。午後、住宅メーカーの建築写真を撮影後(それにしてもオイラって仕事に節操がないな・・・)、東鷲宮~栗橋間で東北本線 を撮影する。やはりどんよりとした天気だったけど、17時頃になるとゆっくりと雲が動き、西の空が明るくなってきた。そして真っ赤な夕日が顔を出した。日 没まで夕日と列車のカットをたくさん撮影したけど、一番気に入ったのがこの踏切の写真。曇り空をバックに、夕日を受けて燃えるように浮かび上がる警報機が とても印象的だった。踏切が鳴るのを待ち、遮断機が降りるところを連写して、一番バランスのいい位置の写真を選んだ。一日中冴えない天気だったけど、最後 に見たドラマチックなシーンに清々しい気分で帰宅。したのはいいが、自宅に戻ったら机の上に原稿の山が待っていた。今夜も寝不足になりそうだ。トホホ。

ぺンタックス*istDS FA★80-200ミリF2.8 ED [IF]絞りF2.8 1/185秒 ISO200相当 WB:日陰 JPEG★★★(S.ファイン)

3月28日(月曜日)

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  水道橋にある新三崎橋のそばに、3年ほど前に植えられた枝垂れ桜。植えられた当時はぜんぜん花をつけず心配したけど、だいぶ土地になじんだのかずいぶん花 に勢いが感じられるようになった。昨日は梅が咲いてたのでまだまだ咲いていないと思っていたけど、ちょうど通りがかったらけっこう咲いていたのでビック リ。雨に濡れるのも忘れ、いろいろな角度から中央線の列車とあわせて夢中で撮影する。ビルや首都高速などの背景がうるさく、木の全景を入れるのはキビしい ので、枝振りの奇麗な場所をえらんでアップで切り取った。鉄道写真とは言っても主題は桜なので、モニターで電車のブレ具合を確認しながらシャッター速度を 決める。雨が降る悪条件でも*istDSの21万画素/2型モニターは見やすく、確認も楽だ。こうして見ると晴れた日の太陽に輝く桜もいいが、春雨にしっ とりと濡れた花もいとおかし。大都会のど真ん中で、ひとり風流にひたるオイラなのでした。

ぺンタックス*istDS FA★80-200ミリF2.8 ED [IF]絞りF4 1/125秒 ISO400相当 WB:日陰 JPEG★★★(S.ファイン)

3月27日(日曜日)

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今日は東京都の桧原村にある旅館の取材。日曜日だというのに、今日もお仕事です。トホホ。待ち合わせが10時に武蔵五日市駅だったので、早起きして五日市 線の撮影をする。オイラは鉄道写真専門のフォトライブラリー「レイルマンフォトオフィス」を経営しているので、これからの季節はストックフォトを増やす チャンス。地方のローカル線はけっこう撮影するんだけど、五日市線のような近郊の路線はかえってストックが少ないので、できるだけこういう機会に撮影する ように心がけています。晴れたからと言って「よし!今日は五日市線に行こう!」なんて思わないもんね。さて約7年ぶりに撮影に来た五日市線だけど、あまり の変貌ぶりにビックリ。やはり都市化の波は着実に進んでいる。この沿線は梅林が多く、狙い目はやはり梅の花と列車だ。例年なら2月末から3月初旬が見頃な んだけど、今年の梅はかなーり遅く、もうすぐ4月だというのにちょうど満開でした。そういえば関東は今日が桜の開花予想日だったけど、今日も開花はおあず けだったみたい。去年の今頃はもう桜が満開だったのにねぇ。おかしな天候が続き、地球自体の体感温度が混乱しているのかな。以前撮影した梅林がまだ残って いてほっとしたものの、線路の横に鉄パイプみたいな無粋な柵が立てられてしまったので、大きな脚立の上に乗って、柵が列車にかからないように撮影した。青 空に映える白い梅と、オレンジ色の列車のコントラストがとても爽やかでした。

ぺンタックス*istDS DA16-45ミリF4 絞りF4 1/500秒 ISO200相当 WB:太陽光 PLフィルター使用 JPEG★★★(S.ファイン)

3月26日(土曜日)

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情報誌の取材で那須へ。宿泊施設の撮影でポジ納品なので、*istDSはストロボ撮影のポラ代わりに活躍。*istD時代にはあったシンクロ接点 が*istDSではなくなり、大型ストロボでの撮影に困ってたんだけど、シンクロ付きのアダプターをストロボシューにつけるだけで問題は解決しました。た だアダプターは小さく部品で忘れてしまいがちなので、いくつか別のポケットに入れておくように心がけています。これがないとけっこうピンチになるから ねぇ。取材終了後、せっかく那須まで来てるので東北新幹線の那須塩原駅近くのポイントに寄り道して、ブログ用にE2系「やまびこ」を撮影した。逆光に輝く ボディーを想定して少し抑えめの露出に設定。金色に光らせるためLBA10フィルターを入れ、さらにWBを日陰にした。同行するライターさんに待っても らっての撮影なので、一発勝負。轟音とともに予想通りギラギラ逆光に輝きながら「やまびこ」がやってきた。600ミリ相当の超望遠なので連写モードでいざ 撮影!撮影後、モニターを見たらバッチリ!うーん満足。そして自宅に帰り、パソコンで開いてみたら、ん?なんか粒子が粗いぞ?イヤな予感がしてデータを見 ると、ISO1600になっていました。宿の暗い部屋を撮影した時に設定したまま忘れてたんですね。みなさん感度設定の確認は忘れがちなので要注意!え? オイラだけ?トホホ。

ぺンタックス*istDS FA80-200ミリF2.8 ×2テレコンバーター使用 絞りF5.6 1/4000秒 ISO1600相当 WB:日陰 JPEG★★★(S.ファイン)

3月25日(金曜日)

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  東京に唯一生き残った都電である荒川線は、オイラのお気に入りの撮影ポイント。早稲田から三ノ輪まで下町の片隅をはしるチンチン電車は、大都会にありなが らどこかローカル線のような懐かしい雰囲気がある。自宅から会社に行く途中、いい天気に誘われて都電沿いの路地を*istDS片手にぶらぶら歩く。梅が終 わって、まだ桜には早い季節だけど、しばらく歩くと立派なハクモクレンの花が咲き誇っていた。モクレンと言えば紫色を思い浮かべる人が多いと思うけど、オ イラは青空に映える白いモクレンの方が好きだ。青空に手を上げるように伸びる姿もいい。白いモクレンは日本古来種であるコブシにそっくりだけど、見分け方 としては花と一緒に葉っぱが付いているかどうかで判別できる。オイラ的にはモクレンの方が花自体の形がきれいな気がします。さっそく真っ白いモクレンにピ ントを置いて、都電を撮影。陽の強く当たっている花の部分が白飛びするのを覚悟で、ハイキーな感じに仕上げた。暖かい感じをだすため、WBは曇天に設定し た。

 モクレンは冬の終わりを知らせる可憐な花。いよいよ本格的な春がやってきそうだ。

ペンタックス*istDS FA80-200ミリF2.8 絞りF13 1/125秒 ISO200相当 WB:曇天 JPEG★★★(S.ファイン)


3月24日(木曜日)

324ホ テルのカーテンから差し込む朝日で目が覚めた。久しぶりのいい天気に、気持ちもはずむ。こう考えると、カメラマンほど天気を絶えず気にしている人種も珍し いのでは?といつも思う。逆を言えば、晴れているとソワソワと落ち着かない。休みの日は曇りを願う。そのうち「パパとお出かけのときはいつも雨だね」なん て息子に言われそうだ。考えてみればオイラ、かなりのワークホリックかもしれないね。そんないい天気も、うってかわって午後には大荒れに。帰りの「のぞ み」に乗る頃には、暴風と激しい雨でさながら台風のよう。しかし京都を過ぎる頃、大雨の降る中突然雲が割れ夕陽が顔を出した。大雨を含んだ大気が、夕陽を 受けて燃えている。あわてて首から下げていた*istDSで新幹線の窓越しに撮影した。動感を出すため、絞り優先[F22]を選択。時速270㎞で流れる 舞台で繰り広げられた、ほんの1分ほどのドラマにひとり感動しながら激写。となりのおばさんは何を撮っているのか不思議そうだったけどね。これがもし大き なカメラだったら、間違いなくバックに入れて網棚の上だろう。軽快な*istDSだからこそ、いつも持ち歩き、こうした何気ない瞬間を撮れる。これって大 事なことだよね。
ペンタックス*istDS FA16-45ミリF4 絞りF22 1/6秒 ISO200相当 WB:曇天 JPEG★★★(S.ファイン)

3月23日(水曜日)

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なんばのホテルで目覚めれば、大阪の街は今日も雨。今回は主に食べ物の撮影なので天気はあまり関係ないんだけど、やっぱりちょっと気が重い。旬の食材が テーマということで、長岡京の料亭で筍料理の撮影をする。オイラは見てのとおりこってりした食べ物が好きなので、今まで筍っていえばどうでもいい食材だっ たんだけど、新鮮な筍のお造りにワサビをちょっとつけて食べたらこれがもう絶品!今まで食べてた筍はなんだったんだー!?って感じです。それもそのはず、 料亭の裏山には手入れの行き届いた竹林があり、土の下に藁を敷き詰めるなど、丹誠をこめて筍を育てていました。しかもまだ土の中にある筍を勘で探し掘り出 すというからスゴイ。掘り出した筍は2時間以内に茹でないとエグ味がでてしまうという。職人さんの「筍は鮮魚と同じなんです」という言葉が印象的でした。

  夕方、電車で大阪にもどると、ヨドバシカメラの横に青くライトアップされた並木があるではあーりませんか。ちょっと前にニュースで話題になった世紀の大発 明、青色発光ダイオードがこんなところにも活用されているんだね。さっそく手前に青く光る並木をぼかして、特急「雷鳥」を1/6秒という低速シャッターで 流し撮り。完全なミックス光なのでWBをオートに設定して撮影したが、ライトの青も列車も、いい感じの発色になった。青い光の筋がなかなか幻想的でいいで しょ?

ペンタックス*istDS FA80-200ミリF2.8絞りF4 1/6秒 IS0200相当 WB:オート JPEG★★★(S.ファイン)


3月22日(火曜日)

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新聞社のホームページの取材のため、今日から3日間大阪に滞在します。まずは難波に近い黒門商店街で、大阪の地元密着グルメを取材。関東ではすっかり影が 薄くなった商店街だけど、ここでは昼間からたくさんの買い物客で賑わっている。もちろん大きなスーパーもあるけれど、ここでは断然商店街の方が優勢だ。初 めて行ったのになぜか懐かしい雰囲気の肉屋さんで揚げたてのコロッケをつまみ食いしていたら、オバちゃんが来て「ヘレを揚げてちょうだい。衣は少なめで ね」とシブい注文。お店のオバちゃんも当たり前のように、希望通りのカツを楽しくおしゃべりしながら揚げていた。こんな細やかなサービスと元気なオバちゃ んたちの人情が商店街を支えてるんだろうね。

  そんな大阪も夜になるとネオンの光に包まれる。カラフルなネオンの谷間を大阪環状線が横切る光景が、いかにも大阪らしく思えた。シャッター速度を遅くする と電車は光の線になってしまうので、ISO1600に設定しJRという文字が写るタイミングで撮影した。高感度なので画質が落ちるのを覚悟したが、撮影し てみると超高感度とは思えないほどクリアーな仕上がりになった。

ペンタックス*istDS FA80-200ミリF2.8 絞りF2.8 1/180秒 ISO1600相当 WB:ストロボ JPEG★★★(S.ファイン)